家の“雨仕舞い”は万全ですか?
2025.06.11
本日6月11日は「入梅(にゅうばい)」です。太陽の位置などに基づいて暦のうえで梅雨入り(目安)を示す日で、「いよいよ雨の季節が始まるな」と感じさせてくれる節目の日となっています。
また、同じく今日は「傘の日」でもあります。雨から身を守るために必要な傘。そして家にとっての“傘”といえば、屋根や外壁、防水処理などの「雨仕舞い(あめじまい)」のことではないでしょうか。

■“雨仕舞い”とは?
「雨仕舞い」とは「雨水が建物に侵入しないようにする設計・施工の工夫」のことで、とても重要な意味があります。
たとえば、
- 屋根から雨を受け流す軒先や谷
- 壁と屋根の取り合い部分のシーリング
- サッシまわりの防水処理
- 外壁の通気・排水層
- 雨どいの配置と勾配
上記のような設計・施工が正しく施されることで、雨の侵入を減らし、お家を長く保つことができます。

■雨の侵入は静かに進むことも…
「我が家は雨漏りがないから大丈夫」と思っていても、壁のなかや屋根裏などでじわじわと水が浸入していた…というケースもあります。
特に「築10年以上経過している木造住宅」や、「強風を伴う雨のあとにシミが出た」「サッシまわりや天井にカビや黒ずみがある」…といったサインは、雨仕舞いに何らかの不具合が出ている可能性があります💦

■設計時のポイント
設計する時に大切なのは、「水の流れ」です。
屋根の形状(切妻・寄棟・片流れなど)や勾配、外壁の素材やジョイントの向き、敷地の水はけなど「水がどう流れて、どう排出されるか」を意識した設計が将来的なトラブルを防ぎます。

また、建てた後も定期的な防水処理や雨仕舞いの状態の点検がおすすめです。
雨どいが詰まっていたり、傾きが狂っていたりすると、雨水がうまく流れず、外壁や基礎を傷める原因になります。特に梅雨入り前や台風シーズン前には清掃・点検だけでも行っておくと安心です🎵

出雲を含む山陰地方は年間を通して雨が多く、日本海側特有の強い風雨や、湿気、塩害によるダメージも考えられます。そんな地域だからこそ、「雨に対する備え」はとても大切です。気になる事や雨・湿気対策などもお気軽にご相談ください。
住まいにとって、雨から身を守る“傘”のような工夫=雨仕舞い。
入梅、そして傘の日をキッカケに、お家の見直しをしてみてくださいね。

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